九州旅行 (4)  白いソニック 855系

午前中に太宰府へ行った後、門司港へ行くため、博多駅から小倉駅まで“白い”ソニックに乗りました。
以前にも紹介したように、九州の特急は水戸岡鋭治さん(ドーンデザイン研究所)によるデザインのものが多く、そのヨーロッパの特急を思わせるような外観、内装をぜひ見てみたい、というのが今回の旅行の目的の一つでもありました。

水戸岡さんは、プロダクトデザイナーであり、イラストレーターでもあり、事務所のスリッパから切手の絵柄まで、幅広いデザインをする人です。
九州の特急以外に有名なのは、岡山市街を走る超低床車の路面電車「MOMO」があります。

というわけで、これが水戸岡電車の記念すべき乗車第一回。

白いソニック正面は、やわらかなハイテク、といった顔をしています。(博多駅)


向こう側に見えるのは、同じ855系の「かもめ」で、外側の色とエンブレムが違う他はほとんど同じ。(博多駅)

サイドにあるエンブレムは、かもめと似ています。(小倉駅)
こちらがかもめ。(博多駅)

車内は、飛行機のような荷物棚と、市松とストライプのパターンのウッドフロア、大きめのレザーシートでまとめられ、居心地の良い空間を作っている。エアコンのスリットも、天井のデザインと一体化していてすっきりとしている。

レザーシートの後ろには、握るバーがちょこんとつけられ、検札用に切符を入れるポケットがついている。


座面の後ろに棚がないかわりに、肘掛けをあけるとウッドのテーブルが出る。

車両の連結部付近はトイレや電話等の共有スペースになっていて、一両ごとにその配置が違い、ちょっとくつろげるようなスペースもある。長時間の乗車を想定して、乗客に飽きさせないようにという配慮で、こうした車内のデザインにしたのでしょう。
電話のスペースには暖簾、その他にも水戸岡さん自身が描いた絵が飾られている。

そして特筆すべきはグリーン車。先頭(後方)車両にあり、運転席を通して前方が展望できます。
レザーシートは完全に独立した形。
グリーン車へのエントランスにも工夫があり、そこにも特別感がある。

今回はもちろん、普通の自由席に乗りました。
グリーン車は関係者以外入室禁止と書いてあったのですが、写真撮りまくってます。

最近のアメリカ Lindy Hop 事情

The Basie Centennial Ball と同じように、Swing の本場アメリカでは、Swing Jazz / Lindy Hop の Original を振り返り、かつての Musician / Dancer を Respect するようなイベントが増えています。

なぜそういう昔を振り返るようなイベントが増えてきたのかというと、戦後しばらくの間すたれていた Lindy Hop が、1980年代から徐々にリバイバルし、1990年代に入ってかなり流行りましたが、いろいろな人の解釈によって他のダンスと混ざり、また Lindy Hop の Competition もルールの多いものが増えたため、「じゃあ Lidy Hop ってそもそも何なの?」という反省からきています。

Lindy Hop がアメリカで盛んになるにつれ、それを教えることで生計を立てるダンスの先生が増えました。Competition で優勝したりすれば、「なんちゃらコンテストで優勝!」という経歴が加わり、それだけ仕事の口が増えるわけです。

で、その Competition はどういったところが評価されるのかが重要になってきます。

これまでは、あらかじめ決めた曲で振り付けを考え、本番でそれを披露するというものでした。
Lindy Hop は本来 Swing Jazz で踊るものなので、Jazz と同じく即興性があるべきところを、他のダンスで使っているやりかたをあてはめていたわけです。

そうすると、あらかじめ決める曲も、振り付けの内容も他のダンスの要素が増え、そもそもの Lindy Hop の輪郭がぼやけ、加えて、Competition に参加する人も多くなってきたので、ルールを決めていってカテゴリー分けをしていきました。

結果、Lindy Hop の Competition が、もともとの Lindy Hop からは離れていってしまったのです。

そして、Competition で良い成績をあげた先生のなかには、必ずしも Lindy Hop とは言えないようなダンスをする人もいます。当然、その先生に教わった人も、同じようになるわけです。

こういった流れの反省から、「Lindy Hop のオリジナルを追求しよう!」という人たちが、Lindy Hop のバックグラウンドを調べたり、かつて踊っていた人(今は老人)にヒアリングしたりして、Lindy Hop 以前のダンス(19世紀終わりから、1920年代ぐらい)を取り入れたイベントをやっています。

例えば、(Seattle の友人曰く)最近もっとも熱い!と言われているのは、
ULHS (Ultimate Lindy Hop Showdown)
このイベントは、あらかじめ決めた曲と振り付けで踊るようなことはなく、音楽は Swing Jazz の Live を基本として、それにあわせて即興で踊ることで、ダンサーとバンドが互いに inspire しあうようなことを目指しています。
今年は 9/24-26 だったので終わってますが・・・

年末年始の 12/30-1/2 には、San DiegoRhythmic Arts というイベントがあります。
これも、古い Jazz, Dance を中心としたイベントです。
Workshop についてのページを読むと、「なるほどこのダンスにはこういう歴史があるのか~」と思います。

日本ではこういったイベントはないのですが、What the Dickens! で毎月第2第4火曜日の夜にある Dixieland Jazz Night は、古い Jazz の Live で踊れるので、ある意味 Lindy Hop のオリジナルに近いかも知れません。

演奏するのも、老人が多いし・・・

Count Basie 生誕100周年記念

前回の Oscar Peterson に続いて、Count Basie の話題。

今年は、Count Basie の生誕100周年だそうです。
それに因んで、アメリカではイベントをいくつかやっていますが、そのうちのひとつ、The Basie Centennial Ball というイベントが先週末(10/7-10)に New York で行われました。


これは、New York の Swing フォーラムである Yehoodi というところが主催で、Yehoodi の6周年記念を兼ねています。

実際にどんな内容だったかは Web でしかわからないのですが、
音楽についてはFrank Foster, Clark Terry, Joe Wilder, Junior Mance, Benny Powell, Frank Wess, Irene Reid, Barbara Morrison といった往年のバンドマン・ボーカリストの演奏があり、
ダンスは、“Shorty” George とかつての Lindy Hop Competition についてのパネルディスカッションがあったりと、Swing Legend の温故知新といった内容です。
Shorty George は、ステップのひとつとして知っている人もいると思いますが、もともとは人の名前です)

そして当然、Swing Legend の人たちのLiveでダンスパーティ。
さすが本場アメリカ、日本から見るととても羨ましい。